きみたちが教育に関していろいろと話してもらうでしょうが、
少年時代から大切に保たれた、
なにか美しい神聖な思い出こそ
おそらく、最良の教育に他ならないのです。

そういう思い出をたくさん集めて人生を作りあげるなら、
その人はその後一生 救われるでしょう。

そして、たった1つしか素晴らしい思い出が
心に残らなかったとしても、
それが いつの日か
ぼくたちの救いに役立ちうるのです。


               大江健三郎  

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