
「あきちゃん これあげる」
そういってもらったのは淡い水色のビー玉だった。
手のひらの上でしばらくころころと転がしながら歩いた。
なんて綺麗なんだろう。
やわらかい皮膚と無機質な硝子
曖昧な明暗を複雑に繰り返す手のひらと 弱い光さえも逃さず明瞭に反射するビー玉
温かいものに包まれる冷たいもの
そこに落ちて出来る不思議な影
自分の手の中に
こんなにまん丸で透明なものがあるなんて
とても特別な気がした。
どこまでいっても
繋がれないからこそ、
にんげんはにんげんとの繋がりを求める。
想像し 妄想し 幻想し
夢物語であってもそこに光をみるから。
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