第九
2007 / 08 / 03 ( Fri )
ベートーヴェン 交響曲第9番
初演は1824年5月7日作曲者自身の指揮によって行われています。
しかし、この時すでに聴覚を失っていた作曲者を補佐するため
ウムラウフという指揮者が隣に立ち 実際の指揮を担当、
コンサートマスターのシュバンツィヒもこれを補って演奏されたと
伝えられています。
この初演でアルト独唱を務めたウンガーは、
その夜のコンサートの模様を後に次のように感動的に回想しています。
「演奏が終わった瞬間、
全ての人々の目には涙が光っていました。
ベートーヴェンは拍手に取り囲まれていたにもかかわらず、
おそらく何も聴こえなかったのでしょう。
聴衆に背を向けたまま まだ指揮棒を振り続けていました。
たまりかねて私が彼を熱狂する聴衆のほうへ向けると、
聴衆はこの大作曲家が、
実はひとつの音すらも聴くことが出来なかったと気づくのです。
やがて会場は同情と称賛の嵐に包まれ、
大声で泣き出す者も現れた。
そして、その歓呼の声は
永遠に消え去ることがないように思われました。」
カラヤン名演集より 諸石幸生:著
初演は1824年5月7日作曲者自身の指揮によって行われています。
しかし、この時すでに聴覚を失っていた作曲者を補佐するため
ウムラウフという指揮者が隣に立ち 実際の指揮を担当、
コンサートマスターのシュバンツィヒもこれを補って演奏されたと
伝えられています。
この初演でアルト独唱を務めたウンガーは、
その夜のコンサートの模様を後に次のように感動的に回想しています。
「演奏が終わった瞬間、
全ての人々の目には涙が光っていました。
ベートーヴェンは拍手に取り囲まれていたにもかかわらず、
おそらく何も聴こえなかったのでしょう。
聴衆に背を向けたまま まだ指揮棒を振り続けていました。
たまりかねて私が彼を熱狂する聴衆のほうへ向けると、
聴衆はこの大作曲家が、
実はひとつの音すらも聴くことが出来なかったと気づくのです。
やがて会場は同情と称賛の嵐に包まれ、
大声で泣き出す者も現れた。
そして、その歓呼の声は
永遠に消え去ることがないように思われました。」
カラヤン名演集より 諸石幸生:著
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