ぼくは、あの星のなかの一つに住むんだ。
 その一つの星のなかで笑うんだ。
 だから、
 きみが夜、空をながめたら、
 星がみんな笑ってるように見えるだろう。
 すると、
 きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ。
 
 きみは、 いまにかなしくなくなったら
 _かなしいことなんか、いつまでもつづきゃしないけどね_ 
 ぼくと知りあいになってよかったと思うよ。
 きみは、どんなときにも、ぼくの友だちなんだから、
 ぼくといっしょになって笑いたくなるよ。
 そして、たまには、そう、こんなふうに、へやの窓をあけて、
 ああ、うれしい、と思うこともあるよ・・・・。
 そしたら、きみの友だちたちは、
 きみが空を見あげながら笑っているのを見て、びっくりするだろうね。
 そのときは、
 「そうだよ、ぼくは星を見ると、いつも笑いたくなる」
 っていうのさ。
 そしたら、友だちたちは、
 きみがきちがいになったんじゃないかって思うだろう。
 するとぼくは、
 きみにとんだいたずらをしたことになるんだね・・・・・


 

                   サン・テグジュペリ

                   〜星の王子様〜より




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